実験手法

強磁場を発生するだけでは、物性についての情報は得られません。

以下の表に、本研究室で利用可能な磁場発生装置とそれぞれで実現している実験手法の一覧を示します。

これらの実験手法を組み合わせ、強磁場領域における物性測定を進めていくことになります。

  ロングパルス
45 T
ミッドパルス
ショートパルス
75 T
一巻きコイル法
300 T
電磁濃縮法
1000 T
Magnetization
Resistivity ×
Specific Heat × ×
Magnetic Torque × ×
RF Impedance ×
Magnetocaloric Effect × ×
Magnetostriction
Magneto-optics
Cyclotron Resistance
NMR (new) × ×
Thermal conductivity (new) × × ×

〇:測定可能 △:現在開発中

表の空欄部分は、まだ開発されていない測定手法を表しています。
開発されていない理由は様々あり、磁場変化の速さ、磁場発生時間の短さなどが挙げられます。
これらを一つ一つ解決していきながら空欄部分を埋めていくことも、私たちの大きな目標の一つです。

また、液体の粘度測定など、この表にない実験手法の開発についても、積極的に取り組んでいます。

新しい実験手法を用いることで、世界でまだ誰も見たことのない物理現象を明らかにできると期待しています。